ミニマムに。軽やかに。

ミニマムに暮らしたいみもざの日常をつづっています。

原石好き。

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("https://hoseki-ten.jp/"より)


「宝石 地球がうみだすキセキ」展に行ってきました。

石が採掘されてから宝石になるまでの過程、どんなカットがあるのかなど、宝石にまつわるあれこれが展示してあります。後半では古代の権力者から中世の貴族、そして現在にいたるまで、豪華な宝石の数々が展示されています。このあたりにくると、輝きが強烈でまぶしかったです。

週末に朝一番の回(9:00)に予約して行ったのですが、今日の展示開始したばかり?と思うほどすでにものすごい人がいました。お子さん連れも多かったです。小さな石がショーケースに入って展示されているので、ショーケースの周りはどこも人が密集して遠まきには全く見えず。とくに展示前半がすごかったです。見るには列に並ばないといけないという悪循環でした・・・。仕方なく後半の宝石展示あたり(ここはすいていた)を見た後に前半に戻って見たのですが、混雑はいっこうに改善されず満足いくように見れませんでした。ゆっくりじっくり見たい方は平日をおすすめします。

 

今回の展示で改めて、私は宝石よりも原石が好きなんだということに気が付かされました。昔から天然石が好きで、一時期は石のついたアクセサリーを集めていたのですが、最近はすっかり原石の虜でアクセサリーへの興味が薄れ原石を少しずつ集めています(ちなみにアクセサリーは殆ど断捨離しました。原石も増やしすぎないよう注意です。)。もちろん美しいカットや職人の繊細な技は見ていて楽しいですし、本当に素晴らしいと思います。でも、混ざりものが入った無骨なフォルム、一つとして同じものが無く個性的な原石の姿には宝石とは違った魅力ががあります。宝石は完璧、完成された美しさがありますが、原石は未完成の美しさががあります。不完全だからこそ色々な視点から見ているうちに新しい発見があるのも楽しいところです。不完全性も含めて完全のように感じてしまう原石には不思議な引力がありますね。なので素敵な原石に出会えた時はご縁を感じてしまいます。

「原石を見つける」といったように人を石に例える表現がありますが、磨くことが前提に言われているように思います。でも、原石は必ずしも磨きあげる必要はないなと思います。原石はそれだけで十分美しいし楽しませてくれるからです。原石は熱処理などを加えて美しさを際立たせるような加工処理がされているのが殆どですが、みんなが宝石のように輝かなくても、素材そのものの美しさを最大限に引き出して、各々の持つ魅力で煌めいていたらいいですよね。鉱物コレクターがいるように、その不完全さを愛で、いっそう美しいと感じる人はたくさんいると思うのです。