「Dearママ」読みました。
先日感想を書いた「わたしが幸せになるまで」がライフスタイルがメインなのに対し、今回はもっと著者の精神面について綴ったエッセイでした。
彼女の素直でお喋りしているような軽快な文体はさらさらと読めます。一方で丁寧に自身のこころに向き合って書いていると感じたし、彼女のように大変な子供時代をおくっていなくても、要所要所で共感したり参考になる部分がありました。
精神的にも肉体的にも親から今なら虐待と言われるようなことをされてきたのに、自分でこの悲しみは断ち切るという強い意思で自身の3人の子どもとは向き合っていて、実際にそれは成功していて、すごいなと思います。
そして、母親に対して最初は許せないと言っていたのに許せない自分も受け入れて、最後には大嫌いな時もあるけど大好きだよと言える強さ。母親が生まれ変わってきた時は私の子どもになってよと言えるところ、かっこいいし感動しました。
個人的には子育ての向き合い方とセルフラブの考え方は素敵だなと思って私も真似したいところです。具体的には…
【育児】
- 親子であってもお互いのスペースを守る。親がこどものことだけにならず、人生を楽しんでいるさまを見ることは子のその後の人生を生きる上でのお手本になる。
- 子供をどんな時でも愛し受け入れる。理不尽に怒らずきちんと説明する。
必要以上に口出しせず見守る。言い方に気をつけながらもどんな時でも本心を伝えること。尊重すること。 - 夫には夫のことの関わり方があるので余程のことでない限り口出ししない。
- 心配ではなく信頼する。あなたなら乗り越えられると信じる。心配はする側の自己満!
- 印象に残った言葉:
子どもは大きくなって、この日々はいつか終わってしまう。どんなに大変でも、わたしは今日もこの愛しい日々を、心に焼き付ける。
【セルフラブ】
- 脳は唯一騙せる臓器。そこを上手く利用しなるべくポジティブな思考パターンを身につける。 例)「健康です」とずっと唱えると脳が勘違いして本当に健康になっていくなど。
- 世間はどうあれ自身の心に素直に正直にを他人に言えないような部分も全てありのまま受け入れて許す。自分のことを365日24時間大切にしたくれる人なんて自分しかいない!
- 正しいセルフラブを ×暴飲暴食などその場しのぎで結果的に自分を苦しめる行為はしない
- どんな人に出会っても、どんな投稿を見ても、自分からと比べずそれはそれと楽しめる、揺るぎない自分でいる。自分の幸せは自分だけのものなんなから、どんなことが起きたってそれによって崩されることを許してはダメ
著書を2冊読んで、すっかり吉川ひなのさんに興味津々で過去のモデルバリバリ時代の写真を見たりしたのですが、今のほうがファッションもメイクもナチュラルだし何より表情が柔らかくて自然体な雰囲気が素敵だなと思います。
若いころは苦しいことが多かった彼女のようですが、苦しみにしっかり向き合って乗り越えて、自身の心に素直に生きている姿は一人の女性、人間としてかっこいい!