ミニマムに。軽やかに。

ミニマムに暮らしたいみもざの日常をつづっています。

ミッドナイト・ライブラリー

(amazon.co.jpより)


究極のタラレバ物語。

 

後悔ばかりの人生をやり直せるチャンスを深夜の図書館でもらった主人公ノーラの多次元パラレルワールドトリップ?もの。

 

ストーリー前半は正直ノーラのネガティブで不満ばかりなところに、殆ど共感できず、しかもパラレルワールドの人生でも誰かが必ず死んでいたりと微妙な感じで始まるので、いつまでこんな感じで進むのかな、、と正直気乗りがしないまま読み進めていました。

 

ところが、中盤で北極での熊との対決、ほんの少しロマンスが出てきたりしたあたりから、ぐんぐん引き込まれて行きました。

 

自分が経験したことは、全部見えるけれども、周りのことはほんの一部しか見えないもの。一見成功者で幸せそうに見える人にも、その人にしか分かり得ない悩みや苦労もあるだろうし、表面的な部分だけを切り取って自分と比べることがいかに無意味なことかを感じました。

 

それに幸せの形は十人十色。考え方や感じ方次第なところが大いに影響するので、他人と比較して自分を必要以上に卑下するということは、自分で自分を不幸にしている行動だなと思いました。

 

隣の芝は青く見えるとは、まさにこの本です。

 

色々な人生をたくさんかじって、最終的にノーラが幸せを見出した場所は予想通りの場所でしたが、大切な人たちとの交流にじんわりと温かくなるエンディングで、ポジティブなエネルギーをもらえる本でした♪